読書備忘録:『20世紀少年』『伝わる・揺さぶる!文章を書く』

みっちー

2011年11月20日 14:35

続きまして、こちら。



 普通に面白い。これも映画化されてて、読みやすい。

 あらすじは、世間に、「ともだち」の唱える思想のみしか、存在を許されない新興宗教?のようなものが、蔓延しかかっており、「ともだち」の危険性を暴こうとする人たちがどんどん怪死していく。やがて、「ともだち」率いる「友民党」は日本の思想を支配し、「ともだち」の思想以外は許されない社会になっていく。そして、友民党を批判する言論、表現なんかしようものなら、「絶交」=「死」される。そのような社会を、主人公けんじとその仲間たちが、暴力ではない、歌の力などで変えてゆく、というストーリー。

 いつ出版されたのか、よく知らないのだけど、全体として、「ともだち」=オ○ム真理教?のような印象を受ける。友達のいない、孤独な人につけこむというか。

 うん。そこら辺の部分は、そんなに新しくないような気もするんだけど、壮大な世界観、綿密に編み上げた設定、謎の引っ張りなどは、とても素晴らしい。生かされていない設定もいくつかあるんだけど、たとえば、かんなの超能力とか、けんじの歌の力?、「カツマタくん?」、それを差し引いても、考えさせる、いい作品だな、と思う。

 やっぱり、どんなことであっても、「考えないことは暴力になりうる」ということが、この作品で考えさせられたことかなー。どんなことであっても、右でも左でも、考えないで、声高に主張してはいけないのだ。気を付けないと。そして、人の考えを認める。いろんな意見があっていいのだ、表現する自由があることはすばらしい。

というわけで、考えて、人に意見を伝えなければ!ということで読みだしたのが、こちら。



 この本も読みやすかった。amazonで好評価だったんだけど、その評価にたがわず、満足。
書くことをコミュニケーションととらえて、どういう風に書けば、相手に自分の考えが伝わるのか、といううことが書かれているのだけど、この本は、単なる書き方How to 本ってゆうわけではないように思う。

 書くことによって、相手のことを考え、自分の考えを深めていくというか。とにもかくにも、「自分と相手を考える」必要性を主張している。むむっ。結構深いように思う。考えていけば、自然と伝わる文となるのだ、というような気がする。

常に、相手のことを考えて、「考えて」いかんといかんなー、、、、と考えさせられた二冊でした。

  

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